『ドルアーガ』の塔シリーズとは?
−About Babylonian Castle Saga−
1984年に端を発する「バビロニアン・キャッスル・サーガ(BCS)」。
『ドルアーガの塔』『イシターの復活』『カイの冒険』『ザ ブルークリスタルロッド』の4作品に対して冠したシリーズ名のことである。これらのシリーズ作品はゲーム界に大きな衝撃を与え、数多くのファンを生んだ。そして、25年以上の時を超えた今でも、その熱は冷めやらず、さらにあちこちに刺激を与え続けている。
ここでは「バビロニアン・キャッスル・サーガ」4作品、およびその派生作品について解説する。
『ドルアーガの塔』『イシターの復活』『カイの冒険』『ザ ブルークリスタルロッド』の4作品に対して冠したシリーズ名のことである。これらのシリーズ作品はゲーム界に大きな衝撃を与え、数多くのファンを生んだ。そして、25年以上の時を超えた今でも、その熱は冷めやらず、さらにあちこちに刺激を与え続けている。
ここでは「バビロニアン・キャッスル・サーガ」4作品、およびその派生作品について解説する。
シリーズ概略
『ドルアーガの塔』とは、ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)から1984年に発表された、アーケードゲームのことである。
生みの親は、前年『ゼビウス』を発表、その革新的な内容から各メディアでも取り上げられ、“新人類の旗手”とまで呼ばれた遠藤雅伸。
プログラムは内藤智、キャラクターデザインは篠崎雄一郎、音楽は小沢純子が担当して作られた。各面に隠された宝箱を見つけ出さなければならない、という非常にハードルが高い内容ながら、全国各地に熱狂的なファンを生み出した。また、ポスターなどに描かれたキャラクターは幅広い支持を受け、ゲーム雑誌への投稿や同人誌などで人気を博していった。
その2年後の1986年、満を持して続編の『イシターの復活』が登場する。
『イシターの復活』は同様にヒット作となった。しかし、マニア向けのゲームとしてプレイヤーを選ぶゲームでもあった。パソコンには何機種かに移植されたものの、ついぞ当時は家庭用ゲーム機に移植されることもなく、やがてはゲームセンターからも消えていった。
シリーズはその2作で完結したものと思われたが、1988年、ファミコンで突如『カイの冒険』が発売される。
それまでとは毛色のちがったアクション性は、ゲームとしても高い完成度を誇っており、またそのストーリーも過去2作で欠けていた部分を補う、パズルの1ピースのようなものだった。
そして、『ドルアーガの塔』発表から10年目の1994年。長きにわたり続いたストーリーを終局させるために、『ザ ブルークリスタルロッド』が発売された。
当時注目を浴びていたサウンドノベル風のシステムを用いた同作品は、しかし『ドルアーガの塔』シリーズを良く知る者に向けた極端な内容が、賛否両論を呼んだ。だが、それは遠藤雅伸が自らファンのために用意してくれた「結末」であり、10年越しで壮大なサーガを完結させたことは何よりファンにとって喜ぶべきことであった。
以上の4作が、いわゆる“正史”として「バビロニアン・キャッスル・サーガ」にあたる作品である。
しかし、その鮮烈な印象は、年を経ても風化するどころか「伝説」として語られ続けていった。そのため、“正史”以外にもこのサーガをモチーフとした“外伝”が、いくつか世に出ることとなった。
さらに、2008年にはアニメーションとPC用ネットワークRPGで、新たな「バビロニアン・キャッスル・サーガ」が紡がれ、2009年にはアニメーションが完結を迎える。
『ドルアーガの塔』から二十五年。今もなお、その名は刻まれ続けている。
生みの親は、前年『ゼビウス』を発表、その革新的な内容から各メディアでも取り上げられ、“新人類の旗手”とまで呼ばれた遠藤雅伸。
プログラムは内藤智、キャラクターデザインは篠崎雄一郎、音楽は小沢純子が担当して作られた。各面に隠された宝箱を見つけ出さなければならない、という非常にハードルが高い内容ながら、全国各地に熱狂的なファンを生み出した。また、ポスターなどに描かれたキャラクターは幅広い支持を受け、ゲーム雑誌への投稿や同人誌などで人気を博していった。
その2年後の1986年、満を持して続編の『イシターの復活』が登場する。
『イシターの復活』は同様にヒット作となった。しかし、マニア向けのゲームとしてプレイヤーを選ぶゲームでもあった。パソコンには何機種かに移植されたものの、ついぞ当時は家庭用ゲーム機に移植されることもなく、やがてはゲームセンターからも消えていった。
シリーズはその2作で完結したものと思われたが、1988年、ファミコンで突如『カイの冒険』が発売される。
それまでとは毛色のちがったアクション性は、ゲームとしても高い完成度を誇っており、またそのストーリーも過去2作で欠けていた部分を補う、パズルの1ピースのようなものだった。
そして、『ドルアーガの塔』発表から10年目の1994年。長きにわたり続いたストーリーを終局させるために、『ザ ブルークリスタルロッド』が発売された。
当時注目を浴びていたサウンドノベル風のシステムを用いた同作品は、しかし『ドルアーガの塔』シリーズを良く知る者に向けた極端な内容が、賛否両論を呼んだ。だが、それは遠藤雅伸が自らファンのために用意してくれた「結末」であり、10年越しで壮大なサーガを完結させたことは何よりファンにとって喜ぶべきことであった。
以上の4作が、いわゆる“正史”として「バビロニアン・キャッスル・サーガ」にあたる作品である。
しかし、その鮮烈な印象は、年を経ても風化するどころか「伝説」として語られ続けていった。そのため、“正史”以外にもこのサーガをモチーフとした“外伝”が、いくつか世に出ることとなった。
さらに、2008年にはアニメーションとPC用ネットワークRPGで、新たな「バビロニアン・キャッスル・サーガ」が紡がれ、2009年にはアニメーションが完結を迎える。
『ドルアーガの塔』から二十五年。今もなお、その名は刻まれ続けている。