□設定・そのほか編

黒字=2ちゃんねらーの質問
緑字=遠藤氏の回答(文頭のS、A〜Eは遠藤氏による質問の評価点。Pはペナルティ級)
赤字=GIL@D/LAB.管理人のコメント(ないのが大半です)


□ (バビロニアン・キャッスル・サーガという)そんな総称があるとは存じませんでした
★A 一般的に公開されたことが、ひょっとしたら無かったかも…と思い直して取り上げました。
 このシリーズは前述していますが、

  1. スーパーパックマン改造「イシターの凱旋 the Return of ISHTAR」
  2. マッピー改造「アヌの塔 the Tower of ANU」
     →「ドルアーガの塔 the Tower of DRUAGA」
  3. AC「イシターの復活 the Return of ISHTAR」
  4. FC「カイの冒険 the Quest of KI」
  5. SFC「ギルの行く道 the Destiny of GILGAMESH」
     →「ブルー・クリスタルロッド the Blue Crystal-Rod」

の順に作られています。

 TODとROIの間にボードゲームがあるのですが、これを作るに当たってキャラクターデザイナーの篠崎雄一郎がいくつかのモンスターを新しく作りました。遠藤主体でないキャラクターですね。すでにROIもやっていたので、全体のシリーズ名を付けることを思い立ったのです。
 遠藤は「名付け魔」のようです。「名前」というのは、つけてしまうことによって、存在を自己の意識下でコントロールできるようになります。猛獣とか怪獣とかを考えてください。黄金色に輝くたてがみを持った、泣き声も恐ろしい四足獣が現れると、足がすくんで動けないかもしれません。でもそれに「ライオン」という名前があれば、「あっ、ライオンだ」というわけで、それはわけのわからない怖さではなくなります。怪獣番組で逃げる市民に余裕が感じられるのは、登場したときから「あっ、ギガドン(仮)だ」と名前を知ってるからだと思うんですよ。
 だから「バビロニアン・キャッスル・サーガ」というのも安易ですが、後の「蹴る殴〜る」に見られるように、使っているうちに何だかシックリきてしまうものなので、とにかく付けて使うことが大事なんですね。そろそろ皆さんも、名前が付いていることの便利さを判って、馴染んできているとは思うのですが…、ほぼ由来などないのでここまでです。
◇ 正直なところ「キャッスル」というのも謎ではあるのですが……(「城」はDOGに出てくるぐらいなので)。

□ ドルアーガシリーズはどこまで関わっているのでしょうか?
★A 遠藤がゲームデザインに関わっているのは、AC-TOD、AC-ROI、FC-QOK、SFC-DOGの4本です。一番の自信作はQOKで、次はTOD。ROIとDOGは製作費の不足から作りこむ余裕がなくて、やり足りないことがあった作品です。
 あと、目の届く範囲で作られていたのが、FC-TOD、PCE-TODですね。

□ (『イシターの凱旋』て)「ガントレット」みたいなものかなと勝手に想像してるんですけど。
★C そうですね。お察しの通りです。
 残念ですが、その後ガントレットが出て、それで納得しているので、イシターの凱旋が作られることはないと思います。

□ イシター(の前身)やドルアーガを開発するにあたって、Rogueはどの程度の影響を与えていたのでしょうか?
★S 恥ずかしながら、不思議のダンジョンがローグの本歌取りだと知るまで、ローグというゲームを知りませんでした。

□ だーんだだだーんなーむーこーー(ゲームオーバーの曲)っていうラジオCMあったよね…。ゲームはーナムコー
★ これは、この曲が作られた時からの歌詞で、カイの冒険の最終エンディングで歌わせました(藁
◇ ラジオCMは合唱による迫力の歌でした。

□ 遠藤氏の構築する世界観って細部にわたって作りこんであるので、それを使って第三者が新たな物語を構築することも無理なくできると思う。
★A このようにありたいと思って、一所懸命作りました。そこから、前述の横山浩子氏のような方が生まれ、それがBCS自体に影響を与えたように、久々世界観設定に萌えたDTがBCS時代にはなかったネットを経由して、どのように第三者が料理するのだろうと今から楽しみだったりします。

□ メソポタミア文明がかつてないほど注目されてますからねえ
★C 一時期、ドルアーガの塔の舞台となった辺りに行きたかったんですよ。そしたら、イラクがクウェートに侵攻して、湾岸戦争が始まってしまいました。それ以来、危ないからやめろって言われてます。まぁ、行くほどの資金もないんだけどね(藁

□ 以前エンドたんへのインタビューでゼビウスはイデオンの舞台設定を参考にしたとか答えた記憶があって、その中でドルアーガも参考にした作品があったと思ったんだが、何を参考にしたのか忘れてしまった…
E.T.だったかも?
★ 合ってます、原作を先に読んで映画を見て納得
◇ うーん、勉強不足なのか、「E.T.」と『ドルアーガの塔』の関連性がいまひとつわかりません…。

□ 遠藤氏のゲームって一番万人受けしたのはゼビウスという気がする
★ まだゲームが多様化する以前のモノですからね。でも、実は一番ファンが多くて今でもお便りなんかがくるのはドルアーガのシリーズなんです。

□ キャラデザの方に要望みたいな物を出された事はありますか?
★B 要望など出さなくても、イメージ通りの物が、いやイメージ以上の物が上がってきました。さすがは篠崎雄一郎君です。

□ カイという名前はどこからきてるのですか?
★A シュメール神話から引用しています。ちなみに、スーマールはシュメールのことね。

□ カイのフルネームはなんですか?
★ 設定してないです

□ ヒロインのカイのモデルは一体何から由来している?
★P 既出ですが、ちょっと付け足し。カイのモデルは自然の女神ですね、エルフのような女性の姿で現れるとあります。
◇ いわゆる「キ(Ki)」ですね。

□ カイの性格ってどんな感じで設定されたんでしょうか?
★E 萌えの香りを感じる質問で、ろくでもない事を書くと反撃がありそうで怖い(藁
 とまぁ、前置きはおいといて、TOD時点でギルやカイの性格などは全く考えていませんでした。というか、ドラマは提供していあるので、そこから推し量ってこと深みがあるというものではありませんか?
 それを1つに決めたくないからこそ、DOGであれだけ面倒な事をやってたりするわけで、言うなれば、DOGを自分に正直にプレイして、最初にたどりついた解答が「あなたのギルとカイ」なわけですよ。えっ、DOGやってないって、だからEなんだけどさぁ。あれはゲームじゃないという声もあるしなぁ、万が一プレイするチャンスがあったら、「解析モード」や「デバッグモード」ではなく、提供されたシチュエーションをうがった見方せずに(こっちにするとどんなフラグが立つのかなぁ、ここは分岐してんのかなぁなど)プレイしてみてください。
 逆に「全ストーリー読破モード」などでプレイすると、「んで、結局、ギルとカイはどうなるんだよ、ゴルァ〜」となりかねませんが。いずれにせよ、他に面白いゲームがいくらでもあることですし、時間と機会に恵まれた方だけのお楽しみですね。

□ カイの着ている前開きのワンピース萌え。楚々としてそれでいて生足とブーツのコントラストが色っぽくてたまらん(爆
★ カイのワンピースはイシターの青でもドルアーガの赤や緑でもない、ニュートラルな色ってことで、カラーパレットの中に入っていた色から選んだのですが、それを萌えに仕上げたのは篠崎画伯の力です。

□ ギルは「騎士」ではなく「王国の王子」というだけで、大して強くない
★A ゲームシステムの問題でそう扱われていることになります。実際に「真の騎士」となるのも、時間的にはDOGの後という設定です。
◇ DOGのエンディングのひとつに「ギルが騎士になる」というものがあります。つまり、敵が騎士だらけなのでそう見られがちなんですが、ギルは騎士ではないんですね。ただ、ライド版では評価が「〜ナイト」に統一されちゃってますが。

□ 元々の設定ではギルはカイたんハアハアでカイはギルたんハアハアなんて事は別になかった訳ですか?
★B 女神イシターの巫女は、その力を失うと王国の王子と結婚するのがしきたりです。また、イシターの巫女は、神託に従って町の娘から選ばれることになっています。まぁ、これに拘る必要はないので、ドルルルのような解釈でもいいと思います。

□ 何かの文献(確かDDS関連だったと思う)で読んだんですが、イシュタルの巫女は娼婦だったらしいんですわ。なんで、ギルの不で下ろしはカイがしたのかにゃあ。とか想像してちょっとハァハァ。
□ これ、あの辺りの歴史やってる人間には結構常識(世界で初めての職業は娼婦である、なんてのはこの聖娼から始まる。まあ泥棒である、なん て主張もあるけど)。イシターの巫女が王子と結婚するってのはこういう設定の反映ですね?>遠藤さん
★ そこまでちゃんと資料を調べてないです、遠藤のイメージだけで決めてしまってます。あしからず。

□ ギル&カイの年齢は設定なさっているとすれば幾つぐらい?
★E カイは巫女という設定なので、初経は訪れているものの処女だという年齢でないとおかしい。そのくらいしか年齢を窺い知れる設定はしていません。
◇ ちなみに「THE RETURN OF VIDEO GAME MUSIC」の復刻版CDのライナーには、「開発者の設定では、ギルは27歳、カイは23歳のつもりでいる」という衝撃の設定が書かれていました。

□ ところで、サッカバス?サキュバス?
★ 遠藤は当時「サキュバス」と呼んでました。知識として、「スクブス」「サッカバス」の読み方があるのは知ってたけど、ドルアーガのシリーズではひねった読み方のものも多いです。

□ DOGやPCEのTODに出てくる『アンシャー』というキャラクターは何者(どうう言った立場のキャラ)なのでしょうか?
ギルにドルアーガを倒させ、美味しいとこだけかっさらおうとして結局自分もギルに倒された哀れなヤツ、というイメージを抱いていますが、設定的にはいかに?
★ ドルアーガの下について、いつか下克上を狙っている姑息な悪魔です。
 また、スーマールが攻めてきたのは、アンシャーの差し金だったということになってます。
◇ PCE版では、塔の崩壊時に意識を失ったギルが目を覚ましたのはアンシャーのおかげ、的な描写をされてますね。

□ アキンドナイトが青いのには何か意図があるのでしょうか?
★S アキンドナイトはイシターが用意した最後の試練という設定だった気がします。確か、イシターが戦いを見守っているはず。

□ しかし、ROIの商人Kの設定の話から想像するに、アンシャーはDOGで始めて作られた設定だったんですね?
#DOGでは商人はアンシャーの手先という設定
★ アキンドはアンシャーの回し者だったか。そんな設定もあったような、じゃ、イシターの幻影は、なんであそこに居たんだ?バグじゃなかったと思うのだが…

□ (ハイパーナイトの呼称について)
どこかで「ハイパワーの方が正しい」というような記述を見てからハイパワーに統一して書くようにしてるんだけど、そういえばそこにははっきりした根拠を書いてなかったような気もする。
いまナムコミュージアム3のLibraryにある篠崎氏のイラスト設定集を見たんだけど、「ハイパーナイト/HYPOWER KNIGHT」って書いてある。HYPOWER ってなんだ?
(ちなみに選択画面部分にある注釈には「HIGHPOWER KNIGHT」と書いてあるので、ナムコミュージアム3内では「ハイパワーナイト」に統一している模様)
★ 「hyper」が正解! 誰だ、ハイパワーとか言ってるタコは
◇ 流れから言うと、篠崎さんでしょう、ハイパワーと言ってたのはw

□ 間違ってゲームサロン板の方に書いてたので改めて質問orz
恐らく既出ではないと思いますが…ドルアーガシリーズで質問です。
  1. なぜ女神イシターはどう考えてもドルアーガに勝てそうもないカイを、ほとんど非武装のまま差し向けますか?
  2. カイの冒険、ドルアーガの塔、イシターの復活は同一の塔での出来事なのに、なぜこうもモンスターの種類が違いますか?
  3. ドルアーガの塔で、なぜ「ソーサラー・ゴースト」だけいませんか?他のマジシャン系はゴーストになってるのに、理不尽です。
★ こちらではマジレス風!
  1. ドルアーガを倒すのが目的ならイシターは自分で出掛けたはず。ここは神が人を試しているわけで、与えられたティアラだけで問題解決しなければならない。
    その後、間接的にアヌから剣と鎧の装備を与えられたギルが、再チャレンジするわけだな。今度はドルを倒せってことで。
  2. 本スレの誰かの回答がいい線だった。
    塔が再現された時に居たモンスターは、ドルアーガ健在時代の一般的モンスター。その後警備を強化するために、スーマールのナイトを甦らせているわけだな。んでもってドルが倒された後は、崩壊の歪みより生じたモンスターやらも混じって、混沌としているのだな。
    クォックスは養生中なので、完全に味方には戻ってない。DOGまで行くとOKなんだけどね。
    実際には、適当に採用してただけなんだけど、DOGで整合性が求められたので、ちょっと考えた。
  3. これは実際に火に突っ込むゴーストが不自然だったからやめたというのが真相だな。

□ これら(青アイテム)は『ハイパー**』と呼称するのと『ブルー(ライン)**』と呼称するのとどちらが公には正しいのでしょう?
★C ブルーラインはシールドだけじゃなかったかなぁ…、レッドラインだけだったかも。その程度の記憶しかありません。公に拘らなくてもいいのではないでしょうか? 「青いヤツ」で通じるでしょうし。こんな答じゃ無責任呼ばわりされかねんかな。ごめん。

□ 赤い鎧が「アーマー」っていうのは可愛そう
★C いかにも、やっつけ仕事みたいですみません。今でもそうなんですが、名前に拘らない体質なもので、アーマーには悪いことしてしまいましたね。

□ ドラゴンスレイヤーよりエクスカリバーが強いのはどうして?
★B 子供の頃にディズニーの「王様と剣」を見て、「まさのぶ」の「ま」を取ってゲームの名前入れに「マーリン」と打っている遠藤としては、エクスカリバーなんですよ。強いのは。

□ エクスカリバーよりラグナロクや刀が強いはやはり邪道ですか?
★C オリジナリティがあって、いいのでは?
 でも、余りに一般的な認識と違うと、それだけでマイナスになりかねないのも事実だったりする。

□ ハイパーガントレットかハイパーゴーントレット
★B ボク自身も両方言ったりします。英語の読みに忠実かそうでないかの差ですね、どちらでもいいような、ちなみに正式には英語ってことにしておけば良いのでは。

□ 「スライム」というモンスターを広く世に知らしめたのは、紛れもなく「塔」の功績だと思うよ〜ん。
★S ボクが子供の頃に「スライム」というオモチャが発売されました。それがボクとスライムの最初の出会いなのですが、ウィザードリィで再び遭遇、それに習ってアレンジを加え、TODのスライムを作りました。弾力のある表現は、ボクのオリジナルだと思います。

 DOGの企画書に記載された「スライム」の項目を引用します。

スライム…もともとアメリカのロールプレイングでは、スライムというのはもっとドロドロしていて、剣で切ることができない強いモンスターでした。これをドルアーガの塔でピョンピョン跳ねる、かわいい感じの弱い敵としたところ好評で、日本では一般的な雑魚キャラクターとして〜一部略〜 などにも登場するようになりました。

 日本のスライムのイメージを間違ったものにした罪は、決して忘れてはいけないなぁと思い、最近は物事を調べるようにしています。
 そういえば、スライムというオモチャは数年前から再販されていますね。

□ ただ、スライムが弱いモンスターだと世間に勘違いさせたのは罪と思われ。(w
★A 前述ですが、これに関しては謝っても謝りきれません。改めて、ごめんなさい。
◇ 本来は「剣で攻撃してもロクにダメージを与えられず、炎で焼くなりしなければ倒せないモンスター」でしたからね。

□ ドルアーガのスライムが十分強いってのには同感
★A そう言えば、当時送られてきたイラストの中に、フル装備のギルを格好良く描いたものがありました。その説明に、

 「フル装備のギル、怖いのはスライムだけ」

と書いてありました。ほんの思い出です。
◇ フル装備といえば、ナムコの1987年カレンダーではとある月が『イシターの復活』がテーマだったんですが、そこに開発中の原画(?)として「ギル・フルアーマータイプ」の線画が掲載されていました。ゴツイ鎧にハルバードを持ってて、カッコ良かったなぁ……

□ どうして氏の作る「ゲル状モンスター達」は美味しそう?
★C 弾力というところにこだわり、ゼリーらしい動きを出しているからではないでしょうか? もちろん、モーションキャプチャーなどではなく、頭でイメージしてモーションを付けたのですが、成功しているようですね。

□ 遠藤氏はぷるぷるマニアと認定したい(藁
★C TODのスライムの移動をとってみると、飛ぶ前の反動つけるような変形と、着地して衝撃を吸収するような変形がキモですね。

□ トカゲは左利きちゃうの?
★C アメリカで購入してきた資料を見ると、なぜかリザードマンがみんな左利きになっていたので、「きっとこれには意味があるに違いない」と思って左利きにしました。後に、リザードマンは心臓の位置が右にあるので、盾を右手に持つなどという話を聞いたこともありますが、定かではありません。

□ リザードマンはそれなりの防御力(ScaleMail相当?)がある
★A その話もよく聴いています。というかこちらの方が正論でしょうね。見た目から入る部分がTODでは随分アダになっています。

□ 偏見と言うか、左利きのイメージに対する特殊なシンボルの要素もあるんじゃないかな…TRPG等での設定当時の事とか考えると。大抵右利きマンセーの時代で、しかもトカゲのクセに人のような姿とはゴルァ!…みたいな、嫌悪感を煽る為の宗教的な側面とかもありそうだね。
★A この話ははじめて聴きました。
 宗教関係というのは、ゲームを作る上でもナーバスに成らざるを得ない問題です。たまたま昨日、ポケモンがイスラムの教えに反すると問題になりましたが、それこそナムコに入った時から、「ダビデの星」である六芒星、ナチスのマークであるハーケンクロイツ(カギ十字)などは絶対使わないように叩き込まれてきました。最新作でもある「真女神転生デビルチルドレンカードゲーム」でも、マークは逆五芒星にしてあります。

□ ナイトの色と強さは、どんな風にして設定されたのでしょうか。
★E TODの苦しいグラフィック状況の中、バリエーションをできるだけ持たせるために、次々と強さと関係なく作ったのが原因です。なにせ、半年だからねぇ。

□ イビルソードって、レッドナイトの剣と同じ物?
★A 特に設定されていません。
◇ 一部の攻略本では、レッドナイトが持つ剣と同じという説明もありました。

□ 他のナイトの持っている剣にも名前は付いてる?
★B 特に断りのあるもの以外、剣に名前を付けてはいません。

□ あと剣は白≦赤<緑≦青の順で強い様ですが、デフォルトが白なので5面の剣を赤にする案とかありました?ギルはフレイムソードで敵はブラッドソードとか
★C ないです。
◇ 余談ですが、ゲームブック版TOD「悪魔に魅せられし者」では、序盤のとある階にレッドソードが隠されていましたよね。

□ ROIやボードゲーム版TODのバンパイアが獣じみた姿なのはなぜ?
★S キャラクターデザイナー篠崎雄一郎が、ボードゲームを作るに当って、あのキャラクターをデザインしています。デザイン先行のキャラなので、なぜ鎖が付いているのかなどの遠藤設定はありません。
 他にも、オーガとかスネークとかボードゲーム由来のキャラがあります。
◇ オーガはQOKに出てきたモンスターで、特定のオーブ(?)を入手すると消えるという「壁」のような役割をしていました。

□ メイジ達は消えている間どこで何をしてるんですか?
★C はは、そんなこと考えてもみなかったです。でも、消えたり現れたりして呪文を撃ってくる魔法使いって、その後いろんなところで見かけますね(藁

□ QUOXってど〜いう意味なのさ?
★ 既にいろいろな所に発表されているかもしれないけど、遠藤はボーム作「オズの魔法使い」シリーズに傾倒していた時代があって、その中に出てくるドラゴンの名前を借りています。ちなみに、ゼビウスに登場するバイオコンピュータの名称「ガンプ」も、このシリーズからの引用です。
◇ 「THE RETURN OF VIDEO GAME MUSIC」のライナーに、遠藤氏がウィザードリィのキャラクターにオズの魔法使いシリーズから引用した名前を付けていた、という話が載っていました。

□ クオックスの原典がオズの魔法使いシリーズにある、本当?
★B オズの魔法使いシリーズは、ハヤカワ文庫で翻訳されています。
 クォックスが登場するのは、「虹の国」(「オズの虹の国」 The Marvelous Land of OZ (1904) ハヤカワ文庫NV96)だったと思います。登場シーンは短いので、書店でパラパラと見ればわかると思います。

□ ドルアーガの名前と姿には何か元ネタなどがあるのですか?
★B 「D&D」のガイドブック神話編のバビロン神話の中からの引用です。この本は、日本の大名で「Yamamoto Date」というヒーローが存在するような本ですから、信憑性は疑問ありですが…。

□ ガイシュツかもしれないけどドルアーガって腕が七本なんだよね?七本目の腕見たことあります?イラスト見ても六本ですよね 七本目って(U)のこと?
★ ドルアーガは8本の腕で指は3本。足は4本で(U)は設定していない

□ そういえば気になることがあるのですがドルアーガ様のあの姿は何を元にして作られたのでしょうか?腕が8本 足が4本… もう全然分かりません
★ ドルアーガというのはメソポタミアの伝承から引用してます。というか、「塔」と言えばバベル、というわけで、イシターとギルも同じ引用ですね。カイはシュメールの伝承です。
 それぞれ元の設定には拘ってないので、「違うだろ(゚Д゚)ゴルァ!!」なことは言うまでもありません。何せ「スライムを剣で切る」ようないい加減さですから(笑)

□ ランドアーチンだけ、原典が判りません。
★P D&Dのモンスターマニュアルに出てたりする。

□ 掲載されているのはローパーだけ。ランドアーチンは何を参考に?
★C D&Dのモンスターマニュアルは、2もあるんですが、英語なんで、結構イメージだけで捉えちゃって自分で消化してたりします。ランドアーチンも「陸ウニ」という名前から来るイメージだけであの形になりました。

□ いわゆる『剣と魔法の世界』はどの辺がヒントになりましたか?ウィザードリィやD&Dなのでしょうか?
★C ウィザードリィがD&Dの影響を受けているとすれば、原典はやはり「D&D」になりますね。登場するキャラクタのほとんど全てが、ゼビウスが終わったときに出かけたディズニーワールド視察の研修旅行の時に入手した、D&Dのマニュアルの1冊から引用されています。

□ 遠藤さんもD&Dをプレイされてたんでしょうか?
★A 残念ながら、実際にプレイしたことは未だにありません。知識としてどんなものかは判っているのですがね。

□ TODとROIで共通するモンスターに違いがあるのは何故でしょうか?
★A すみません。
  タダの勘違いとか、ろくに考えてないとか、ボードゲームに合わせたとか、そんな低次元な原因によります。

□ 遠藤氏にとってroperとは?
★ ローパーはね、TODの時にウニャウニャした動きを表現できないかと思って試しにやってみたんだけど、うまく動いたのでROIでは気合入れて作ってみたんだね。
 ROIのローパーも、直接エディターでドット打ってたけど、今考えると信じられない。若気の至りってヤツかな。

□ しかし(QOKは)侵入者を想定していない割には極悪な塔の中(塔なのに階段ないし)。あれで侵入者を想定して改築したのがTODだったとしたら……
★C ストーリーはストーリー、ゲームはゲーム。BCSはゲーム主導で考えられているので、ストーリーとの整合性については重視していません。だからこそ、ゲームブックやボードゲーム、そしてドルルルアーガみたいな、面白い派生商品ができるのでしょう。

□ 12インチシングル「スーパーゼビウス」のアレンジ版
★C あの曲ねぇ、細野さんが打ち込んだのをスタジオで聞いたんだけど、1音間違えて打ち込んであったんだよね。
 「細野さん、1箇所違うような(^_^;)」
 「うん、分かってる」
 というわけで、ライナーノーツにゴーシュの話が載っています。
◇ 「ゴーシュの話」というのは、ライナーに載っている「チェロ奏者のゴーシュが空腹のため手をすべらせた箇所があり……」という注意書きです。このへんのセンスって、遠藤氏と細野氏は似ているような気がします。

□ 遠藤タンって細野晴臣とか桑田佳祐とかとは仲いいの? ZERO LANDMINEのビデオに出ていた細野晴臣がスゲエ老けててショック。。
★ 細野さんは、昔、遠藤のぼろアパートにも遊びに来てくれました。最近は会っていませんが、会えば「お互いフケたなぁ」でしょうね。
 桑田さんとは面識がありません。ただ、昔SASのメンバーだった国本佳宏君は親しい友達なので、そんなに遠い存在ではないです。
◇ 国本佳宏氏は『ドルアーガの塔』が収録されているアルバム『THE RETURN OF VIDEO GAME MUSIC』にも参加されていますね。

□ スペースハリヤーのBGMと並んでドルアーガのBGMはシビレル
★B ボクもゲーム音楽で一番多く弾いているのが、ドルアーガとスペハリだったりする。バイオリンもウチにあるのだが、1本では雰囲気が出ないのでちと残念だったりする。
◇ 遠藤氏はほかにギターやピアノもこなします。アルバム「ハドソン・ゲーム・ミュージック」では、『バイナリィランド』のアレンジにてピアノを演奏してたりします。

□ 風の谷のナウシカの音楽って“イシターのテーマ”に激似、気のせい?
★ どちらが先なのでしょうか?それによりますね。
 作曲というのは、どうしても、それまでに聞いたことのある曲に関しては無意識でも引かれてしまう部分があります。別に、真似しているわけではないんですね。

□ 「MCMLXXXIV」ってなんでしょうか?
★S ローマ数字です。
 映画などでコピーライト表示にローマ数字が使われているので、遠藤はそれに拘っていました。身近なところでは、時計の文字盤などに使われることがありますね。
◇ 「M」が1000、「CM」が900(1000-100)、「LXXX」が80(50+10+10+10)、「IV」が4(5-1)を表します。

□ ドルルルアーガに関してはどうお考えですか?
★S このゲームは岸本好弘(キッシー)氏が作っているのですが、完成に際し、ナムコ広報の柘植さんが「一応筋を通しに来ました」と持ってきてくれました。速攻、中学の時にTODのファンだったという社員が「遠藤さん、忙しいでしょうから、ボクが代わりにやっておきますよ」と持っていってしまいました。
 そんなわけで、詳しくお答えできないのですが、話によると面白いそうです。
◇ ここにも書きましたが、岸本氏はナムコの古くからの開発者で、『バラデューク』シリーズや『ファミスタ』シリーズを手がけたことで知られています。さらにオムライス・ラーメン・野球好きだとか。

□ ドルルルアーガ、おもろいよ。
★S そうらしいですね、さすがはキッシー。
 岸本氏は学年から行くと同学年、生まれ年から行くと1年上、入社年から行くと1年下となるナムコ時代の同僚で、机を並べて仕事していた仲です。

□ ドルルルアーガはバビロニアシリーズには入らないんですか?
★A 世界観を継承しているのなら、ゲームブックなどと同じく、立派な外伝なのではないでしょうか? もし今後、イシターとドルアーガの聖戦を描く物が登場したとしても、やはり外伝の位置付けになると思います。
 正史にはQOKがギリギリ入ってるという感じですかね。

□ それってやっぱり、ドルルルアーガが一連のシリーズの作品としては認められないということですよね。面白いかどうかは関係ないんですよ。
★S 気持ちはわかるけど、そんなところに拘るよりも、新しい方向性、新しい楽しみを目指そうよ。ゲームはやっぱり面白いに限るしね。
 レトロゲーム掲示板なので、昔の作品の思い入れを語るのは構わないと思うんだけど、新しい作品を「正当な」とかいう括りだけで否定するのは、遠藤としてはちょっと悲しいです。キッシーはこれを読んでいるみんなと同じくらい、ドルアーガの塔が身近な存在だった人物だしね。

□ 正当な続編だとは思わなかった。
★S ふと感じたんですが、「正当な続編」ってなんでしょう?
 たとえば、「ドルルルアーガ」がナムコ以外の販売元から、遠藤作品としてリリースされたら、どうなんでしょう。BCSの世界観を継承することなくても、続編足りうるんでしょうか?
 たとえばナムコが、BCSのキャラクターを使った対戦格闘を作ったとしたら、続編足りうるんでしょうか?
 不毛な議論になりそうなので、もうやめますね。

□ TODとどっちが面白いかについては、どーだろー(w
★A ある意味TODより面白いようです。うちのTODマニアがプレイしている感想を聞くと…。でも「TODはTODですよ。青春ですから」と彼も笑ってました。このくらいのスタンスで、ドルルルアーガも楽しんでくださいませ。
◇ ドルルルアーガはカードゲーム+Rogueですから、ある意味美味しいとこどりのゲームなんですよね。続編が出てもいいくらいおもしろいゲームだと思います。

□ あの、バベルの塔はBCSには含まれないのでしょうか?飛躍しすぎ?
★ 入りません、キッパリ!

□ ゼビウスやドルアーガを作ったときの開発環境を教えていただけませんか?
★ ヒューレットパッカード、64000マイコン開発支援システムにICEの組み合わせです。当時最強の開発ツールで、どのメーカーに行ってもありました。

□ ドルアーガやMAPPYなど当時のアーケードの開発環境と言うのは具体的にどんなのシステムだったのでしょうか?デバッグはどうやって行っていたのでしょうか?
★ ヒューレットパッカード社のマイコン開発支援システム「HP64000」を使っていた会社が多いようです。デバッグは基板上のCPUの代わりに装着する、インサーキットイミュレーター(ICE)がありました。

□ 巣鴨のキャロットでロケテスト中に遠藤さんに話し掛けていただいた
★C ということは、後に遠藤を「マルコス」呼ばわりした中の1人ですな(藁
 当時のフィリピンの大統領マルコスが、妻のイメルダと共に、政治を利用して私腹を肥やしていたという事実に重ねて、ファンからインカムを搾り取るようなサギまがいのゲームを作った行為を、代名詞的にこう呼んでいました。仕方がないので、しばらくサインをするときに「マルコス」と書いていました。
 今は、「サインしてくれ」と言われると「ヒデ」と書きます。ちょっと前は「ペレ」も書いていたのですが、このサービスは遠藤をよく知っている人にしか喜ばれないので、単なるいたずら書きやいやがらせの類と間違われそうな人には、「END」と書きます。

□ 続編作らないのですか?
★E ひょってして、ボク宛ての質問かしらん?  だとすれば、DOGを作った今、「続編」はないというのが判ろうものですが…。ナムコから「外伝」の出る余地はあるでしょうが、可能性はほぼゼロだと思います。

□ the 〜 of SUCCUBUS っていう続編とか出す気は無いですか。
★S タイトルからして、いかにもありそうですね。もしやるとしても、完結した後に続編はないので、外伝の形になると思います。残念ながら、自分で作るつもりは毛頭ありませんが…。
◇ BCS座談会では「今度作るとしたら対戦格闘かなぁ。それもイシターとかドルアーガが出てくるヤツ」と冗談交じりに言ってました。

□ たとえば、頼み.comで票集まった(つまりみなが本当に渇望している)としても、ドルアーガやROIの続編&復活はないのでしょうか。スレ読んでてどうしてもあきらめられなかったので。
  (↑のレスを受けて)
 渇望している人がいても、EVEZOOさんが乗り気じゃなきゃ作ったとしても面白くないし、どっちにしろナムコ主導になるだろうから遠藤作品にならない気がする。
★ それは真実だなぁ。BCSのスタッフはずっと一緒だったのだけどDOGを作るときに「これで終わりにしよう」と言って始めたから、ボクら的には完成した感が強いんだけど、もう10年くらい経ったら、また作りたくなるのかも知らないしね

□ 新作ドルアーガを求める理由は単純で、PCE版が非常に良いと感じたからなのです。
★B ゲーム雑誌関係の方にも、PCE版は好評でした。あの形が自然だと思うので、新たに移植されるなら、アチラを元にして欲しいですね。

□ GBAでドルアーガ出して欲しい。
★ 「ドルアーガの塔」シリーズは、株式会社ナムコの著作物です。直訴はナムコにね!
◇ 2006年にPSP版『ナムコミュージアムVOL.2』、2007年にニンテンドーDS版『ナムコミュージアムDS』にて、それぞれ『ドルアーガの塔』が携帯ゲーム機に移植されました。

□ PS2でバビロニアン・キャッスル・サーガのどれかの作品をリメイクして新作を作れと言われたらどの作品をリメイクしたい?
★S 推察の通り、FF8、ソウルキャリバーやシェンムーのような技術で、DOGがやりたいですね。でも、自分でディレクションをするイメージはないです。すでに完成した作品は、人がどう料理するのかという部分にも興味があるから。
 でも、基本的にナムコ主導でない限り、作られる可能性はないでしょう。とすると、残念ながら実現は薄いですね

□ DOGは是非リメイクしてほしい!
□ 設定資料集の8頭身のギル&カイのイラスト
★C もしリメイクするのなら、ボクのイメージはこちらの8頭身の方です。

□ 「ブルークリスタルロッド」発売時に全作収録してしまえば、結構売れてたと思うのですが、どうだったのでしょうか?
★C いかにもCD-ROM世代の発言で、遠藤も歳を感じます。全作収録して値段が3倍だったとしたら、それでも売れると思いますか?
 原価の違いが数十倍もあるなどという話は、ユーザーにとって何の意味もないんですがね。そういう点で、円盤系メディアはコスト、再販の容易さ共にROMでたちうちできるものではありません。

□ ゲームブック版ドルアーガについてはどう思ってますか?
★B しっかりと世界観を持たせた作品というのは、人の手にかかっても料理しがいがあるもんだなぁと思ってます。
 こういう世界観の構築というのは、たいへんな情熱を必要とするのですが、ゼビウス、バビロニアン・キャッスル以来久々に世界観構築に真剣に取り組んだDTが、ネットワーク次代の今、どんな料理の仕方を人様がしてくるかにも興味があります。そこから逆に影響される部分もありますしね。

□ ゲームブックには、遠藤さんは監修とかなんらかの形で関わっておられたのかな?
★C 特に関わっていません。もちろん尚美姫から「こんなの作ったよ」という報告はもらいましたが…、それも正式な業務上の伝達事項ではありませんでした。一応、やってもいいかどうか、姫が聞きに来たかも知れませんが、覚えていないくらいに軽くOKしたことでしょう。

□ 攻略本が出ることに遠藤さんは何か考えたりはしませんでしたか?やはり、自分の力で解いて欲しい
★S 攻略本、いいではないですか。ゲームの一番楽しい部分を放棄しているとも取れるけど、ゲームの一番辛い部分を回避してるとも取れるわけだし。自分の力で解いて欲しいなどと思うのは、作り手の傲慢だと思ってます。それぞれの価値観、それぞれの遊び方で、ゲームの価値も各々ということですね。

□ 遠藤さん監修のバビロニアンTCGキボン
★C ボクがカードゲームを作っているのがメディアファクトリーさん、ソウルキャリバーTCの発売元もメディアファクトリーさん。もし、メディアファクトリーさんから作ってくれと言われたら、監修などではなく、ちゃんとゲームデザイナーとして参加します。

□ テイルズ・オブ・ディステニーに隠しダンジョンにドルアーガの塔が使われたのをどう思いますか?
★D 残念ながら、テイルズ・オブ・ディスティニーをプレイしたことがありませんし、そこにTODが引用されているという事実も知りません。
 何度かコメントしているのですが、BCSはナムコが著作権を持っているので、その資産を有効利用してもらえるのは良いことだと考えています。

□ Akind KNIGHTさんも、もしかしてここ見てます?
★E いまでも机を並べて仕事してますので、紹介だけはしておきます。
◇ その後、以下の書き込みが。

197 名前: 内藤 智 投稿日: 2001/03/22(木) 15:41 ID:???
忙しいのに遠藤に連れてこられました。
現在でも自分の最高傑作は「カイの冒険」です。
 
昔のことは歳をとると思い出しにくい・・・
 

□ 昔、巣鴨のキャロットで、任天堂のVS筐体みたいなのに入ってるQOKを見たことあります。で、そこで裏全部クリアしてた人もいたとか。マハールさんだったりしてね。
★ マハールは馬場がホームだった。でも、DOGに出てくるの本当に似てるから、見ているならばすぐに判ったと思う。

□ なんであんなに内輪ネタが好きなんですか?
★S うーん、自分でもわからない。確かにBCSは内輪ネタ多いですよね。クリエイターとしてダメな部分だと最近は自覚しています。
◇ すみません、コレ管理人の書いた質問だったりします。いや、世界観に魅せられたゲームだっただけに、それを壊す要素が多かったもので……。

□ 氏から見たナムコの魅力とは?
★D 極言すれば、中村雅哉さんという人物の魅力だと思います。

□ グラビアになっていた遠藤さんのポスターを部屋に貼っておりました
★P マル勝ファミコンだったと思います。良い経験でもあり、このような話が出ると恥ずかしい過去だったりもします。

□ (ナムコの伝説の話題が出て)
★ 超懐かしい。3/4でアニメパートを編集してたのは遠藤

□ そういえば、ワンダーエッグのドルアーガは得意ですか?
★ おう、遠藤、内藤、篠崎、小沢で乗ってゴールドだったかな。こんな4人組にドルアーガの世界観を説明している説明員も間抜けだったけどな。

□ ところで、商標検索で遊んでたら「ドルアーガスタジオ」(ナムコ)とゆーのが。アトラクションか何かですか?
★ さぁ、遠藤は存じませんが
◇ 第4317949号ですね。
 ちなみに、IPDL 特許電子図書館の検索で「遠藤雅伸」で検索すると、遠藤さんが特許を取得した“発明”が一件見られます。

□ 遠藤氏はソフトを作っていてこれだけ手間がかかっているのにこの価値か(藁とか、これは面倒ではないのに得したとかありますよね。
聞かせてください(愚痴っぽくてもいいですよ(藁)。またソフトが正当に評価される(利益も)形とは(ハード体系も含めて)どのよう に考えていますか?。
★ 遠藤の自信とのバランスという点では、「カイの冒険(QOK)」が一番不満です。このソフトは同日発売で「カケフ君のジャンプ天国スピード地獄」がコンペティターとして出ています。
 遠藤の信念として、「良いゲームを安く」というのがあるのですが、発売元と相談のうえ、たとえゲームスタジオの儲けがなくなろうとも、QOKの定価を下げてもらうよう交渉し、当時としては安い3900円にすることができました。
 そのため宣伝が不十分になったのか、ジャンプ〜よりも上位となることができなかったのは、良い経験になりました。日本人にとって、「良いゲームを安く」では言葉足らずで、「良いゲームの定価は高く、実売価格は安く」だといいのでしょうね(藁
 QOKと同時期に、2倍以上の高い定価なのに、実売価格はQOKなみというソフトがあって、そちらの方が売れていた事実もあります。ちゃんと愚痴っぽくなってる?

□ 「ドルアーガの塔」がみんなの記憶からかき消されてしまうのでは、と心配になって
★S 心配してくれてありがとうございます。でも心配する必要ないですよ。その程度で消えてしまうなら、その程度の作品だったってことで納得できますし、それ以前に、消えるような作品ではないことに自信を持ってますしね。
 ドルアーガの塔シリーズのファンの方は、本当に多いんです。大船に乗った気持ちでいてください。

□ (「38度の熱が出てトイレで吐いた」という遠藤氏のレスを受け)遠藤たん、このまま死なないでくれ〜。
★S たとえ本心でなくてもありがとう。
 実は昨年の2月に心筋梗塞になって、次の発作が来たら危ないと言われたんだけど、幸い経過良好で何とか生きてます。でも、ボクが逝くと永遠に謎になってしまうことが多いと感じたから、短時間で伝達力の高い双方向メディアで知っている限りのネタを急いで公開しておいた方がいいかな、と思ったわけで…。
 まぁ、やっと一段落したから書ける話題なんだけどね。若い人には、この実感はないと思うけど、平均寿命の半分を消費すると、いろいろだから。
 でも、まだ作りたいゲームがあるから、無理しないで最期まで頑張りますよ。
◇ 「昨年の2月」とは、2001年のことを指します。
 でも、このお話からもう5年以上経過していますが、まだまだ大丈夫なようです。てか、まだ40代ですしね(40歳過ぎてからスノボ始めたとか、本当パワフルな人だ)。

□ ドルアーガの攻略情報を必要としてる奴なんて今でもいるたくさんからこれからも頑張ってくれ
★E 質問ではないのでEを打ちましたが、これが真実のようで、攻略本などからネットワークに攻略の中心が移っている今、こんなBBSとか、個人が主宰する攻略サイトとかが、真の意味でゲーム文化の保存を担っているんでしょうね。
 遠藤は、今までも、これからも、自分の作品を扱ってくれているサイトに、有形無形の応援を送ります。
◇ 頑張ります(`・ω・´)