□『イシターの復活』編

黒字=2ちゃんねらーの質問
緑字=遠藤氏の回答(文頭のS、A〜Eは遠藤氏による質問の評価点。Pはペナルティ級)
赤字=GIL@D/LAB.管理人のコメント(ないのが大半です)


□ イシターの復活って、遠藤さんの何才くらいのときの作品
★B 85年頃の制作だから26歳かな。
◇ もうあれから20年ですか……。ちなみに当時のラジオCMでは、「構想期間3年、製作期間1年6ヵ月」というフレコミでした。

□ ROIのインストカードのギルはかわいくて好きだけどなぁ。
★C 上に書いてあるイシターがちょっと怖いやつですね(藁

□ (↑の遠藤氏のコメントを受けて)筐体のモニタの横にはさんである操作説明のインストカードです。
★B ROIの説明書関係は、ナムコがやってくれたので知らなかったかもしれません。勘違いスマン。

□ なんでギルがレバー1本操作なんでしょうか?元々2人で遊ぶ事は考えてなかったのでしょうか?
★E 本来2人で遊ぶための仕様です。ギルを初心者(カノジョ)がプレイして、カイを操作する上級者(カレシ)が強力にバックアップする作戦だったのですが、ゲーセンに来るようなヤツにはカノジョなどいませんでしたとさ…。大外し、ごめん。
◇ 当時のNGか何かでも公開されたネタですね。当時はナムコが自社ロケーションで「ゲームセンター→アミューズメントスペース化」を画策していた頃だったのでそうしたんだと個人的には納得しました。

□ レバー2本にボタンまで使うというのは、やはり無理があったのでは。
★D 既出ですが、2人で遊んでください(藁

□ このゲーム(ROI)のCGに、激しく3Dを感じたものよ。
★B 実際には遠景と近景の2つのスクロール画面の間に、ソーティングしながたオブジェクトを並べていただけなんだけど、壁際のカゲの処理とかが、一応理論的に正しい落とし方になっているのでそう感じたのでしょう。
 PCE-TODでは、イシターに準じた画面にしてみましたが、好評のようでした。

□ オペレーター(経営者)からみたら、間違いなく(ROIは)クソゲーでしょう。
★A 残念ながら、これは真実ですね。ボク自身が、自分の作風とアーケードという営業形態のギャップに悩んでいて、これ以降アーケードゲームを作らなくなってしまいました。

□ 確かに、この挑戦的ともいえるゲームをクソゲー呼ばわりは、言葉が過ぎたかもしれません。
★B 挑戦的と認めてもらえるのであれば、「クソゲー呼ばわり」はOKです。このゲームは、本当に色々な事を試してみたのですが、ナムコからゲームスタジオに制作母体が移って、十分に時間が掛けられないままに完成としてしまいました。
 パスワードコンティニューというのは、このゲームでナムコから特許を取りました。特許の発明者の欄に自分の名前が載っている唯一の発明ですが、パソコンへ移植された時に、ゲーム状態を記憶できるハードなのにパスワードが使われていて、ちょっとガッカリもしました。
◇ ちなみに、当時は小型クイックディスクへのデータ保存なども考えられていたそうです。しかし、カードシステムが定着したのもつい最近のことですから、媒体を必要としないパスワードコンティニューにして正解だったでしょうね。

□ 使えない呪文が多いのが、やぱり納得がいかないのですが
★A 最初に作る呪文の数を決めてかかったのですが、作りこむ余裕がありませんでした。ごめんなさい。
◇ 64種類という、いかにもな数ですね。

□ ギルの体力、カイのMP表示、これらの表示をあえて隠した意図は?
★A これらのゲームが出た当時、そんな数値が画面に表示されていたら、「面倒臭そうなゲーム」という烙印を押されてしまうからです。家庭用ゲームなら、ポーズしてステータス画面はアリなんだけどね。

□ ファーストエイドの効果?
★S 「小さなダメージを無効化する。一度使うと、ゲームオーバーまで効果が持続する」というのが、正しい効果で合っているはずです。
◇ 最近2ちゃんねる有志により解析された結果によると、そのような効果が設定されているものの、プログラムミスで実際には効果が発動しないそうです。

□ Pressでグシャッは気持ち良かったね。
★A 通用する全てのモンスターのつぶれパターンを、作った甲斐があったというものです。ありがとう。

□ イシターのスライムのぷにょぷにょ感がサイコーだ
★A ドット絵で書いていた時代でも、動きの持つ感覚には注意を払っていたので、光栄です。
◇ 管理人はROIスライムの予想外のでかさにビビリました(ウーズくらいのサイズを想像していた)。

□ 同じブルーナイトにも3種類ぐらい居ましたが、何故?
★C もちろん、見た目のバリエーションを増やすためです(藁

□ イシターの復活はローパーが非常に強いですね。
★D パターン数も多いし、特別な思い入れで処理しています。なので特別な場合も多々あります。

□ イシター版ローパーの演出は個人的にヒットしました。
★B 自分でも信じられないのは、あのパターンをモデルとかなしで、いきなりドット打ちツールで作ってたことかな。今思い出すと、情熱を通り越して、神がかりとも思える。

□ ACローパーはなんでACなんでしょうか?
★D パステルカラーとホワイトの取り合わせが綺麗な、アンドレ・クレージュの小物は、遠藤も好んで使っていました。ピンクと白は、当時使ってた定期入れかな。もちろん「AC」とロゴが入っています。
◇ 「新明解ナム語辞典」で明かされていたネタですね。ピンクローパーのカラーリングから、「ACローパー」という別名がつけられていたという話です。ほかにもブルーバットに「ハンブラビ」、ブラックスネークに「オタピョン」という別名がありました(前者は「機動戦士Zガンダム」ネタ、後者はゲーム「ドアドア」に登場する敵の名前)。

□ オールアバウトナムコ2にあった
★D たしか、ホンダのタクトが引用されてましたね。「Drink me!」のドラゴンズレイヤーといい、原典を勉強していないのが悲しいです。こんな機会でもなければ、多くの人がそのまま信じたりするわけですから…。
 とはいえ、あれだけまとまった資料は助かっているので、今でも使ってます。

□ イシターには意味の無いアイテムが多数あるのですが、開発当初はそれらに何か意味があった?
★E マップの彩りですね。プレイヤーの記憶を助ける意味があります。
◇ いわゆるルームアイテムですね。なかには取ることができるのもありますが、得てしてよくない効果が……。

□ イシターにDRINK MEってポーションありますよね。あれって不思議の国アリスのパロ?
★A このネタはどっかのドルアーガサイトに書いたような…、指摘の通りアリスから引用しています。遠藤はアリスの無茶苦茶な展開もファンタジーとして認めているんですよ、作者がロリコンと目されていることは無視して。
◇ ちなみに取るとギルのバイタリティが400減少します。

□ イシターの復活でドルアーガの墓(壁?)をノックするとコンコンと返事が返ってくるバージョンがある
★S ボクも見た過ぎる。
 もちろんそんなことはないのですが、誰がこういう噂を流すのでしょうか、なかなかのセンスです。
◇ 2階「DRUAGA'S GRAVE」にあるルームアイテムの話です。ノックというのはおそらく「BlueCrystalRod」を使う、ということでしょう。

□ ドルアーガが復活するフューチャーを入れる予定とかあった?
★D まったく考えていませんでした、その時点では。
 その後どうなったかは、DOGの興味を削ぐのでここでは書きません。

□ そうか。ISHITERのROOM.52のMAPは悪魔の名前…。
★ 「Cross Point」のことかな? それは「交差点」という意味もあって、もちろん「黒須」とも掛かってますが、カシオペアの曲にも掛かっています。当時、カシオペアのメンバーと知り合っているので。

□ イシターの128階でDuoDimensionを使うと鍵がとれるのはバグ?
★D バグです。

□ わし、イシターの曲の方がお気に入りやねん。
★P ROIのエンディングの方が、音楽的にも優れていると思うんですが、デビュー曲のきらめきという点で、TODに軍配が上がるのも頷けます。ボクは旋律でTOD、中間部の展開でROIですね。もちろん、自分で打ち込んで着メロにしています。
 だが、スレ違いだったなぁ(藁

□ ローパーの曲って何であんなに爽やかなんだ?
★A 遠藤が、ヴァンゲリスの「Chariot of Fire」みたいな曲にしてくれ!って純ちゃんに言ったから…です。

□ ところで遠藤氏に質問だが、ARCADE PASSWAYにはローパーはいるのに普通の曲が流れ、CONDEMNED WARDにはローパーがいないのにローパーのテーマが流れるが、何か理由があるのかどうか知りたいです。
ただの設定ミスでしょうか?
★ 設定ミスなのでは・・・

□ ナムコ提供のラジオ番組「ラジオはアメリカン」で、イシターの攻略のコツをアドバイスする「イシター情報」というシリーズCMが7回くらい流れていましたが、その時にアドバイスをしていたのは開発者のかたがたなのですか?(しゃべりが素人っぽかったので・・・)もしそうだとしたら、遠藤さんは出演しましたか?
★ ラジアメにそういうコーナーがあったことも知らないか、覚えていません。ラジアメのイベントにはよく行きましたが、出演はしてないんじゃないかな。照子さんの息子さんとは遊びましたよ。
◇ 実は管理人の質問だったりします。ラジオCMは当然ながら広告製作会社が作るわけで、普通はちゃんとした声優や役者を起用しています。ですが、このシリーズに限っては本当に質問のとおりだったので……。

□ プロテクションリング(イシター)はグロブダーのバリアのパロ
★A そうです。多分同じキャラクター使っていると思います。
◇ これを逆手に取って、PSP版『ナムコミュージアムVOL.2』収録の『グロブダー』では、グロブダーがカイになるというマニアックオプションを盛り込んでいますね。

□ イシター出始めの頃、遠藤氏が最強パスワードでギャラリーをびびらせていたというのは本当だろうか。
★C う〜ん、巣鴨のキャロットで、1回だけやったことあるような気がします。当時はコンピュータによるネットがないのですが、口コミで情報が広がるのは速く、ROIの本質が一気に理解されていったのでは…と思ってます。
◇ 当時は管理人の地元にも早々に攻略情報を記した冊子(同人誌のコピー?)が出回っており、「ゲーム雑誌よりすごいじゃん」と思った記憶があります。

□ ヤター!イシターの復活1ヶ月かけてクリアーしたよ。「DEAD END」のエンドたんに感動(マジ)。
★ DEAD ENDのグラフィックは、結構容量もあって、当時にしては作るの大変だったなぁ。英語のギャグなんで判る人も少なかったし(笑)